「フェイキックIOL(アイオーエル) 視力回復手術 基礎知識」 についての記事
強度近視や、角膜の厚み不足のために、レーシック手術は不向き―。そんな方に最適なのが、フェイキックIOL(アイオーエル)です。フェイキックIOLとは、”有水晶体眼内レンズ(PhakicIOL)”の意。角膜と水晶体の隙間に、人工レンズを挿入する視力矯正手術のことです。白内障と同じ手術方法ですが、白内障の場合は水晶体を完全に除去するのに対し、フェイキックIOLでは水晶体をそのまま残します。そのため、”有水晶体”という名がつけられています。一度に両目の手術はできず、片目ずつ1ヶ月ほどの期間をおいて行われます。手術時間は15〜30分と短いものの、人工レンズ挿入や角膜縫合など、医師の確かな技術が欠かせません。
【フェイキックIOL手術内容】
麻酔後、角膜を切開し、黒目の部分に樹脂素材の人工レンズを挿入。レンズ両端にはツメがついており、このツメで黒目の外側に固定します。レンズの厚みは視力によって異なりますが、平均1mmほどで、断面の形状も視力によって異なります。レンズ挿入後、角膜を縫合して終了。
術後の視界はレーシックよりもクリアとされており、今後、レーシックと同様、視力矯正手術として普及していくと予想されます。ただ、この手術は、角膜と水晶体の隙間(=前房)が3mm以上ある方でなければ受けられません。また、縫合の際、乱視を引き起こす可能性があったり、術後観察が欠かせなかったりというデメリットも。人工レンズ固定に一定の技術を要するため、慎重な眼科医選びが重要なポイントだといえるでしょう。
レーザーで角膜を削る必要のないフェイキックIOL。人工レンズを外せば目は元通りに戻ります。ヒトの目本来の形状を損なうことなく行える視力矯正法であるといえます。